守りを考えると弱くなる
最近、竹之内社長が話題になっていますが竹之内社長が現在に至るまでの経緯を見ていると学ぶべき事があります。
それは、人間守りに入るとあっという間に外から奪われるという事です。
彼は株を売却した後、それを資産運用に回すなどをして詐欺に合ったり色々な目に会いました。
もし彼が新たな事業を立ち上げようとしたり、攻めの姿勢でいればおそらく周りにいる人間も淘汰され、現在のようにはならなかったのではないかと思います。
大金が手に入ったので今後は楽に生きていこう、と資産運用について深く学ぶ事もなく生きていった結果、今回のような事態になったのではないかと思います。
もちろん彼は私より経営者として全然上の存在なので、私のレベルでは見えない当事者だけの問題も色々あるのでしょう。
レベルが上がるほど1つ1つの現象に対する処理の難易度が上がるので、私のレベルでは想像もし得ない状態なのだけはわかります。
私のレベルに落とし込んで
営業に応用してみましょう。
攻めの営業とは、例えば自社のサービス内容が決まっていて、それに顧客をはめ込む営業は攻めの営業だと思います。
100%顧客の要望が叶うわけではありませんが、70%〜90%くらいの満足度を目指して販売し、自分のペースで商品の改善を行います。
これにより多くの顧客に対して販売する事ができます。
問い合わせ待ちでなく積極的に営業をかける事ができ、その分チャンスが広がっていきます。
一方で、守りの営業とは顧客のニーズを拾い、それに合わせて商品やサービスを変えて売るのが守りの営業なのかなと思います。
こちらの方が、顧客ニーズを元に商品設計をしますので満足度が上がりやすく、売れやすく、顧客と長期的な関係を結びやすくなります。
その代わり、1人1人の顧客に合わせるという事は大変な労力がかかりますし、1人として同じ顧客はいませんので同じ内容で顧客を増やしていく事はできません。
結果的に、顧客1人ずつに合わせて違う商品を作るみたいな感じになってしまいます。
一見、守りの営業の方が顧客は少なくとも満足度が高いので長期契約主体でやっていけそうな感じがします。
しかしこればっかりになると会社としては終わりが近い状態です。
なぜなら自分の手が塞がってしまい新規受注に回せず、結果今いる顧客から値下げ交渉をされた時に非常に弱い立場になってしまうからです。
値下げ交渉じゃなくても倒産とか、ありとあらゆるトラブルが降りかかってきた時に弱い体質になってしまいます。
こうした事を考えていくと、攻めの姿勢とは非常に大事で、攻めを忘れた人から滅びやすい事がわかります。
また女を口説く事で例えてみましょう。
初心者は「話をよく聞く事が大事だ」とか言って、ただウンウン頷くだけのロボットみたいな人になり、お見合いや出会いの場で撃沈しがちです。
これが守りの姿勢です。
一方で、最近あった事を楽しく話せるとか、小話ができるとか、会話が豊富なのは攻めの姿勢です。
攻めの姿勢が取れてこそ、必要な時に守りができるから相手に響いて口説けるのです。
守っていれば自動的に落ちるわけではありません。
ボクシングなら、ジャブもストレートも倒せるパンチじゃないのに、ガードだけ固めているようなものです。
このように、自分が今攻めている状態なのか守りに入っている状態なのか冷静に見極めること。
攻めができて守りもできて、必要な時に攻守を切り替えられるという基本の攻防をマスターして物事進めて行くのが負けにくい歩み方だと思います。